今、溺れている人が、
「他の溺れている誰か」を救うことは難しい。
しかし、溺れている人ほど、
自分に自信がなかったり、
自己価値観が低かったり、
誰かに認められたい気持ちから、
「誰かを救わなければいけない」
「誰かを救うことで、私も救われる」
「誰かを救うことで、私のことを認めて欲しい」
「誰かを救い、助ける『いい人』の私を、もっと見て!構って!」
という衝動が起きやすくなってしまう。
しかし、その関係は、
「適切な人間関係の距離感」が破綻しやすく、
「依存的な関係」に陥りやすい。
皮肉なようだが、
救おうとしたのに、
かえって、「救いのない関係」になりやすい。
その上、その関係が破綻すると、
ますます自信を失い、
自己嫌悪が強くなってしまう。
ちょっと厳しい言い方になってしまうが、
「他の溺れている人」は、
「あなたのポッカリと空いた心の穴を満たす道具」でもなんでもない。
まずは、自分の立ち位置や状態を自ら知ること。
「溺れる人を救える人」は、
「今、溺れている、混乱した自分」ではなく、
「泳ぎ方を熟知している人」
「そのままだとどうなってしまうか、客観的に冷静に観られる人」
「一度溺れかけたけど、泳げるようになった人、そこから生き残った人」にしか、救えないのだから…。
今、溺れている人がいたら