メッセージコラム

HSPの人にありがちな「私、相手の心がわかるんです」の陥りやすい点

最近、「HSP」という言葉もだいぶ一般的になってきました。

HPSとは、
Highly Sensitive Person
ハイリー・センシティブ・パーソン、とも言われる、

「非常に人や周りの物事に敏感・繊細な人」
という意味です。

(HSPについて、詳しくはこちらの過去記事をどうぞ。

HSP:敏感すぎる人・繊細すぎる人
https://yuriaamane.com/column/243/   )


私も、HSPですし、
周囲に、HSPの方も多くいらっしゃいます。


このHSPの人に起きやすい一面の一つに、

「周囲の人の反応や思惑を気にしすぎてしまう。」

という面があります。

最近、それに関連したことが続いたので、シェアしていきますね。


このような傾向がある方に多いのが、以下のような発言です。

「私、相手が何を思っているかわかるんです。」

「相手の様子を見るだけで、相手がどう考えているかわかるんです。」

「『こうじゃないかな…?』って思って見ていると、その通りになるんです。」


私からすると、

「うーん、その『読み』が当たったことは以前あったとしても、全てがその読み通りになっているわけじゃないのかな…?」
「ちょっと、『自分の思い込みのフィルター』で見すぎているんじゃないのかな…?」
「これは、この人の《ジャッジメント》の課題なんじゃないのかな…?」

と感じることも多いです。

人によっては、
「なんで私、あの人からこんなことを言われなきゃいけないの?」
と奇妙に感じた経験もある方もいらっしゃるかもしれません。

一例を挙げると、
先日、私がお知り合いの方と笑顔で楽しくお話ししていたら、

「戦わないでくださいよ、
それ、戦いですよ、
戦っちゃいけませんよ〜(汗」

とおっしゃる方が。

私も、そのお相手の女性も、楽しく笑顔でお話ししていただけ、
お互いを揶揄するようなことも一切言っていなかったのですが…。

「えっ?なんでそう思うの?
一体、この様子のどこが、戦ったり、ケンカしていたように見えたのかな?」

と、キョトンとしてしまう出来事がありました。

その方も、上記のような発言をして、
「だから自分は人の心がわかる」
「それが真実だ」と思い込んでいたようでした。


しかし、当事者や、私のようにチャネリングができると、
「それは、その人の思い込みで見ている」ということも少なくはありません。

なぜ、「思い込みのフィルター」が強くなってしまうのでしょうか…?

これは、以下の図に示すような「自分の心が映した鏡の世界、フィルターを通して見た世界」を認識していることから、起こりやすいです。

実際には、上にあるように、その人たち同士は、楽しくお話をしています。

しかし、「不安や恐れ」が強いと、
「不安や恐れ」のフィルターを通して世界を見ているので、目の前の人が、ケンカやいさかいをしているように見えるのですね。

「自分の外側の世界は、自分の心が創った鏡の世界」と言われているのは、このような理由からなのですね。


この「フィルター」は、誰もが持つものです。

その人によって「フィルター」の種類や中身、厚さ、数などが違います。

「不安や恐れ」や「偏った思い込み」が多く、強いほど、このフィルターの数が増えていきます。

そして、その「フィルター」が大きければ大きいほど、厚ければ厚いほど、
目の前の物事をフラットに見えなくなってしまいます。


以下のような傾向を持つ人は、より強くなってしまうようです。

・小さい頃から、親など周囲に認められた経験や記憶が乏しい。

・小さい頃から、頑張っても認めてもらえない環境だった。

・子供の頃から、親や周囲が自分に無関心、もしくは関心をあまり持たれなかった。

・小さい頃から、自分の意思や気持ち、存在を尊重してもらえなかった。

・「自分の自由にしていいよ」と言われていたが、放任に近い状態で、親や周囲からのフォローや手助けが得られず、子供ながらに自分が判断したり、いろんな責任を負わなければいけなかった。

結果的に、
自分への自信や自己価値観、自尊心が乏しくなり、
「自分が不利な立場にならないよう」、
「怒られたり、否定されないよう」、

周囲の人の顔色を過剰に気にしたり、
この人はどう思っているか、深読みしすぎてしまう傾向があります。


「自分で自分のことを認められない」
「周囲の評価でしか、自分の価値を決められない」、
慢性的な自己の無価値感につながっていってしまいます。


それがさらに人目や人の思惑を過剰に気にしたり、

「他人=基本的に自分を信用していない、攻撃的な人」…という思い込みを悪化させやすいです。


私も以前、そういう状態だったので、すごくよくわかるのですが、
これ、すごく辛い状態なんですよね。


この方法は、
経済力も、体力も、知識も、自己決定権もない、無力な子供の頃は有効です。

しかし、そのどれも自分で手にすることが出来る大人になると、有効ではなく、むしろ足かせになりやすいです。


「自分の足かせとなる、余計なフィルター」は、簡単に取ることも、終わらせることも出来ます。

まずは、それに気づくこと、

しかし、
自分ではなかなかわからなかったり、気づくのが難しいと思います。

その時は、俯瞰した、愛のある視点で、見てくれる人の手助けが大事になってきます。



過剰な恐れや不安から解放され、

あなたの、余計なフィルターやブロックを外し、

軽やかな自分自身になっていきましょう。

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