メッセージコラム

HSP:敏感すぎる人・繊細すぎる人

2020.07.31

HPSとは、
Highly Sensitive Person
ハイリー・センシティブ・パーソン、とも言われる、

「非常に人や周りの物事に敏感・繊細な人」
という意味です。

1990年代のはじめに繊細な人について研究していたエレイン・N・アーロン博士によって付けられた「人の気質」を表す心理学上の概念です。

スピリチュアルの世界では「エンパス体質」と言われていた性質です。

「エンパス体質」も「HSP」も特殊能力などではなく、
その人の性質を示すものです。

これは、病気などではなく、
民族人種関係なく、全体の15〜20%の人に見られる、生まれつきの傾向だそうです。

(日本人はさらにその傾向を持つ人が多く、「4人に1人がHSP」とも言われる説もあります。
私も、日本はそれくらいの割合かな、と実感しています。)

逆にいうと、その他の80〜85%の人は、「非・敏感さん、非・繊細さん」です。

「HSPか、そうでないか」に、それぞれ優劣はありません。

シンプルに「質の違い」というだけです。

この社会は、多数派である「非・敏感&繊細さん」向けに作られた社会なので、
HSPの人にとっては、ちょっぴり生きづらい世界かもしれません。

かくいう私自身も、バリバリのHSPです。

HSPには、以下のような(DOES(ダス)と呼ばれる)傾向があると言われています。

1.処理の深さ(Depth of processing)

HSPは感覚データを通常よりはるかに深く、かつ徹底的に瞬時に処理をしています。
実生活では、場や人の空気を深く読み取る能力に長けています。
しかし、その一方で、情報や空気、相手の気持ちを読み取りすぎるために、必要以上に疲弊しやすい原因にもつながります。

2.刺激を受けやすい(Overstimulated)

過剰なほどに、五感始め、外部からの刺激や人の感情や雰囲気を察知し、感じやすい傾向にあります。

相手の感情や、その場の雰囲気、
電磁波や気候の変化、人のエネルギーに敏感です。

そのため、心身ともに疲れやすく、
ストレスを感じやすかったり、精神的、身体の不調などにつながりやすいです。

3.感情的反応性・高度な共感性(Emotional reactivity and high Empathy)

共感性が高く、人や芸術、ニュースや文章などからも感情移入しやすい傾向があります。
「ミラーニューロン」と言われる神経細胞の活動が活発であることにより、
敏感に相手のエネルギーや気持ちを察しようとする傾向が強いです。。

そのため、良くも悪くも、
感情移入しやすかったり、
相手の影響を受けやすいです。

HSPは生まれたときから、相手との精神的・物理的な境界が持てない・構成できないケースが多く、
過剰に相手や周りと同調する傾向が強いため、
「生きづらさ」につながりやすいです。

4.些細な刺激に対する感受性(Sensitivity to Subtle stimuli)

電化製品や物音や光、臭いや添加物の有無、服や下着についているタグが皮膚にチクチク当たる感じなど、人や環境における小さな変化や、細かい意図に気づきやすい傾向です。
無意識に、もしくは半無意識的に。環境内の些細な事柄を察知できる能力から、しばしばHSPは「ギフテッド」や「第六感」など、「超能力的なもの」を持っているように見なされることもあるようです。


ご自身がHSPかどうかは、「HSPのセルフチェック」などがありますので、それで確認することもできますが、
上記のDOESのような傾向が多いと、HSPの可能性が高いです。

これらの特徴を持つHSPの人たちが生き易くなるためには、以下のような点が大切になってきます。

・HSPの正しい知識や理解を得ること。

・繊細な自分の対処法を知ること、周りの人にも理解を得ること

・自分が落ち着いて暮らせる環境を作る、心がける

・自分が触れる情報の量や内容を吟味する(余計な情報、ネガティブな波長を持つ情報や人には触れないようにする)

・HSPだからと自分を責めるのではなく、そのように繊細な自分だからこそできる部分を大切にし、尊重する

ご自身を認めてあげることから、いろんなことや世界が広がっていくんじゃないのかな、と感じます。

HSPの特性を持つ自分を「厄介な存在」として扱うのではなく、
ご自身を、大切に、優しく扱ってあげられたら、きっととても素敵なことですね。


エネルギーワークは、HSPの方にもとても有効です。


私も、これからも、どんどん自分を可愛がり、認め、仲良くしていきたいと思っておりますよ。



HSPについては、また別記事でもご紹介いたしますね。


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