メッセージコラム

嫉妬のエネルギーとゆくえ

2020.07.21

ご相談をいただく中で、「嫉妬」に関連したご相談をいただくことも多いです。

「嫉妬」と聞いて、あなたはどんな感情を思い浮かべるでしょうか…?

嫉妬というと、主にこの二つをイメージする方も多いでしょう。

・男女間など、パートナーとの関係で起きるもの。

・出世や成功など、社会的な地位や評価に関わるもの。

しかし、「嫉妬」の範囲や種類は、意外に多いものです。

私たちの生活や心、いろんな部分に影響を及ぼしています。

嫉妬の細かな種類については、また別記事で取り上げてみたいと思います。

クライアントさんに「嫉妬」や「嫉妬すると、エネルギー的に心や身体がどう変化するか」などについてご説明する時に、よく「六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)のお話を使わせていただいています。

六条御息所は、源氏物語に出てくる女性です。

彼女は、かつての東宮(=皇太子)の妃という、非常に身分の高い女性で、美しさと気品、高い知性と教養を兼ね備えた女性です。

源氏は、誰の手にも落ちなかった彼女と逢瀬を重ねますが、やがて、気位と矜恃の高い彼女からだんだん心が離れていってしまいます。

それとは反比例するかのように、御息所はどんどん源氏へのめり込み、彼を独占したいと渇望しますが、年上だという引け目や身分高い貴婦人であるという誇りから、素直な態度を見せることができず、自分を傷つけまいと本心を源氏に見せないだけではなく、自分自身でも押し殺して行きます。

この強い自己抑圧が、強い嫉妬心となり、やがて本人も知らないうちに生き霊となり、
源氏の正妻で、二人の間の子を孕っている葵の上に毎夜とりついたり、恋人の夕顔をとり殺してしまうという悲劇を生み出します。

彼女の生き霊は、毎夜、葵の上に襲いかかります。

源氏は、葵の上を護るために僧たちに加持祈祷をしてもらいます。

御息所は、自分の着物や髪に加持祈祷に使われる芥子の匂いが毎夜ついてしまうことで、自分でも知らないうちに、葵の上を呪い、生き霊を飛ばしてしまっていることに気づきます。

彼女自身も、自分の嫉妬心から、二人もの女性に取り憑きいたことを知り、恥じ、斎宮となった娘に付き添い、伊勢へ下ります。

このように、嫉妬心は、自分でも知らないうちに、とても強いパワーを発揮してしまいます。

このパワーが、前向きな何かや、自分が取り組むべき課題にしっかりと使われていれば、
嫉妬のエネルギーも昇華され、良い方向にいったり、良い結果につながるなどして、
やがて消えていきます。

しかし、この御息所のように、自分でも意識ないうちに、ネガティブな方向に使ってしまう方が多いです。

そのような方の嫉妬のエネルギーは、生き霊となって、誰かを攻撃したりします。

源氏物語は架空の物語ですが、
嫉妬や生き霊は、リアルに現実に起こる話です。

そして、嫉妬の怖いところは、生き霊のように、他人に攻撃的なサイキックアタック(心理的・精神的な攻撃)をしたとして、
「他人に1」の攻撃をした場合、
「自分には3」の攻撃となり、ブーメランのように、3倍返しで自分自身に返ってきてしまう、ということでしょう。

「人を呪わば穴二つ」ということわざがありますが、

私から見ると、「穴二つ」どころじゃなく、

「人を呪わば、3倍返し以上で、自分に返ってくる」としか言いようがないです。

「運が悪い人」の中にはこのように、残念ながら、自分で自分の運気を押し下げてしまっている方が多いです。


そのような方の傾向として、とても頑なだったり、頑固だったり、自分自身の考え方ややり方に固執してしまう、素直になれないタプの方が多いようです。

頑なな心はそっと手放し、

いつでも、自分に素直で、優しくありたいものですね。


「素直になりたいけど、なれない」
「頑なな自分の心が嫌だけど、どうしていいかわからない」場合は、
セッションがオススメです。

あなた自身でも気づかない心の課題をそっとときほぐして、
あなた本来の優しさや素直さに気づき、生きていけるようになりますよ。

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