前回「依存的な人が起こしやすい問題①:人間関係のベースが「依存」になってしまう。」はこちらからどうぞ。
「誰かに依存しやすい人」が最も望むことの一つに、
「愛されたい」
という感情があります。
これは、依存的ではない人であっても、誰にでもある自然な感情ですが、
依存的な人の「愛されたい」という欲求は、そうでない普通の方とは比べようもないくらいに、強い感情です。
依存的な人にとって、「誰かに愛される」ということは、
「自分が存在していてもいいかどうか」
「自分が生きていてもいいのか」、
というものさしや試金石になってしまうくらい重要なことなので、
「自分が愛されているかどうか」に異様にこだわったり、執着してしまいやすいです。
逆の言い方をすると、「自分が愛されているかどうか」だけにこだわりすぎてしまうので、
何事にも受け身だったり、
「愛されること」以外のさまざまなことがすっぽ抜けてしまったり、
受け身で人任せで自分の意見を言わない割に、相手がその通りにしてくれないと不平不満やフラストレーションを勝手に抱えてしまったり、
そして何よりも「相手と適切な距離感を作れない、わからない」ので、一方的で自分本位な関わり方やコミュニケーションになりがちです。
これらをみてきてわかる通り、
「愛されたい」と依存的な人は、
「重くて面倒臭い」
「年齢の割に幼稚、幼い」
「一方的すぎる、自分勝手」と思われがちなので、
「誰よりも愛されたいのに、愛されない」
という、ご本人が一番望まない方向に行きやすいです。
愛やコミュニケーションは、どちらか一方ではなく、キャッチボールのようにやりとりしていくものだからです。
「それがよくわからない」
「どうすれば愛されるのか知りたい」
「恋愛やパートナーシップの体質改善をしたい」
「相手から依存されやすいが、どうすれば適切なお付き合いが出来るのか」等々、
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次のコラムに続きます。