手術した翌日から、毎朝獣医さんに寄って、みぃちゃんのお見舞いをしてから、仕事に行く日々が始まりました。
私は夜型のため、朝が弱いのですが、一人で頑張っているみぃちゃんに比べたら、そんなことは言っていられません。
みぃちゃんの様子が気になる、
元気かな、
今日も生き延びていられているかな、
生きていてほしい…!
そんな不安や思いを胸に、毎朝仕事道具を持って、獣医さんに行きました。
みぃちゃんは、全身状態が悪い中、とんでもない大手術をしたにも関わらず、1日、1日を懸命に生き延びていました。
これだけの大手術、人間なら、硬膜外麻酔と言って、手術後も脊髄に麻酔薬を持続注入し、手術後の痛みを和らげるのですが、
みぃちゃんは猫なので、当然それは出来ません。
みぃちゃんが耐えた、とんでもない術後の痛みと、全身の侵襲を考えると、私だったら耐えられません。
でも、みぃちゃんは、毎日毎日を耐え抜きながら、命を繋ぎ続けていました。
ほどなくして、術後1週間目に抜糸がされました。
術前の状態もあまり良くなく、大手術だったため、腹腔内ドレーンの抜去や、創部の抜糸はもっと先かな、と思っていましたが、順調にドレーンも抜去され、抜糸の運びとなりました。
しかし、その後もご飯も進みませんし、便も出ません。
毎回、面会に行くと思いっきり甘えるみぃちゃん。
私たちが帰ろうとすると、いつも淋しそうな顔をするみぃちゃんに、私の胸も毎日張り裂ける思いをしながら、獣医さんを後にしていました。
ようやく、少しずつ、少しずつですが、ご飯も食べられるようになってきました。
そして!
院長先生から、「柔らかいけど、便が出ましたよー!」
と嬉しいお知らせが。
ご飯を食べられるだけ、
便が出ただけ。
そんな、以前だったら当たり前だったかもしれないことが、
みぃちゃんの回復を示していて、
今となっては、とっても大きな喜び、そして救われるような思いがしました。
みぃちゃん、頑張ってくれてありがとう!!
そして、緊急手術と入院から18日目。
とうとう、とうとう…!
みぃちゃんは退院の日を迎える事が出来ました!!!!
退院の日、私と旦那さんに代わる代わる抱っこされているみぃちゃん。
みぃちゃんは、もともと抱っこが嫌いな子だったのですが、
この日ばかりは甘々で、私たちに身を委ねながら、ずっと抱っこをされていました。
手術後の絶食の期間が長かったことと、
かなり侵襲が大きかったため、
入院前は、むちむちのぽてぽてだったみぃちゃんは、
背骨がわかるくらいに、痩せていました。
しかし、逆にいうと皮下脂肪をある程度ためこんでいたからこそ、あの大手術を乗り切れたのかもしれません。
いろんな偶然が重なって、みぃちゃんは生き延びる事が出来ました。
そして何よりも、みぃちゃん自身が頑張ってくれたことに他なりません。
みぃちゃんには、命の尊さ、1日1日を生きているからこその命の輝きというか、価値というか、言葉には尽くせないほどのものを教えてもらった気がします。
家に帰り、入院前のように、旦那さんのお膝の上で甘えるみぃちゃん。
みぃちゃんが家の中で歩き回ったり、お昼寝したり、旦那さんと一緒に寝ていたり。
こんな、当たり前の日常が、当たり前じゃなくて。
何気ない、穏やかな日常が、どんなに尊くて、大切なのか。
そしてそれこそが、生きる意味なんだと。
それを今でも感じています。
何気ない、穏やかな日常がこれからも続きますように。
みぃちゃん、
頑張ってくれてありがとう。
そしてたくさんのことに気づかせてくれてありがとう。