私のもとに来てくださるクライアントさんの多くが「生きづらさ」を抱えています。
様々な生きづらさがありますが、その根っこや要因、誘因には共通したものがあります。
このコラムでは、その要因となりうるものについて、一つずつ取り上げてみます。
生きづらさを抱えている人の多くにある傾向の一つが、
「言いたいことを言えない」
「やりたいことが出来ない」
ということです。
普通のコミュニケーションとして、言って差し支えないことも、言えない。
さらにその課題が根深いと、
「嫌なことをされているのに、嫌だと言えない」
「惨めな気持ちになるくらい、不快なのに、相手に『それは不快です』『やめてください』等、自分の意思を伝えられない」
ということがよく見受けられます。
これは以前、私もそうでした。
その場では、なぜかフリーズしてしまい、言えなかったり、
我慢する必要もないのに、なぜか我慢してしまったり。
この状態がこうじると、
・溜まりに溜まった分、感情が爆発する
・「あの時、本当はこうして欲しかったのに…、私の気持ちをわかってくれなかった…、嫌な思いをした…、なのに何も出来なかった…」などと、いつまでもグジグジと根に持ってしまう
・我慢しすぎて、しまいには心身に不調を来たす
という状態になりやすいです。
なぜ、そうなってしまうのか。
劣等感や自己否定感、自己価値観の低下など、様々な要因はあります。
しかしその中でも、大元の一つが、「無意識のうちに人に従ってしまう」という傾向です。
今、これを読んでくださっているあなたは、いかがでしょうか…?
これは、小さな時から、親など周りの大人や、きょうだいたちの顔色や様子を見て、うかがうクセのある方に多いです。
小さい時は無力なので、
「親(や誰か)に従っていれば、とりあえず今の自分の命は安全だ」という刷り込みがいつの間にか起きている場合が多いです。
しかし、これは子供の頃にはある程度有効かも知れませんが、
大人になってからは有効ではなく、むしろ自分らしい人生を生きていく時の障害になってしまいます。
この思い込みの危ないところは、
「自分の存在や人生に主体性が持てなくなる」
↓
・人任せの生き方になりやすい」
・判断力が落ちやすい
・「自分の行動次第で人生が変わる」と頭ではわかっていても行動出来ない
・言いたいことが言えない
・責任感が持てないと同時に、自責の念が強くなる。
・新しいことや未知のチャレンジが困難になる。
・ちょっとしたことで混乱しやすい
・理不尽な扱いをされても、言い返したり、そういった人と離れられない。
・惨めだったり理不尽な状況でもそれに甘んじてしまう。
そのほかに、
・人とほど良い距離感で関係性を結ぶことが難しくなる
・劣等感や自己承認欲求が強くなる
・パートナーシップを結ぶことが難しくなる
・お金の使い方が極端になる
…など、他にも様々な影響があります。
この「従う」という設定は、潜在意識の奥深くに刻まれたものなので、それを外すことが大切です。
しかし、それを外すのは「頭や理屈」、「ガッツと気合と根性」や「勉強やセミナー」では残念ながら外れません。
「気づく」と外れていきます。
「気づき」は癒しでもあり、「もう二度とその状態に戻らない」、ということでもあります。
「気づく」ツールはいろいろありますが、私が体験した中では、一番早くダイレクトに効果があったのはエネルギーワークです。
「自分で自分に強いていた、『人からの支配』」から自由になると、本当の自分の人生が始まります。
一人でも多くの方が、ご自身の人生を歩めますように。